自己実現という幸せを創りたい。「ビジョン」を実現するための就活

らしさを見るきっかけ

「やりたいことってなんだろうなあ」就活を始めた頃、わたしはずっとそんなことを考えていた。

小学生の頃は「水族館の飼育員になりたい!」とか、将来の夢を堂々と語っていたのに、いつの間にかそれがわからなくなっていて不思議だった。

周りのみんなも「やりたいことない」って言っていて、何でだろうね。

やりたいことがなくてはならないという訳ではないけれど、当時のわたしは「いざ就活!」となった時にどこに向かえばいいのかわからなかった。

でも、自分にとことん向き合うことで、みんなそれぞれが持っている ”自分だけの幸せ” に気づけるなら?

——自分だけの幸せって、何だろう?

「小2のときぐらいの幸せは ”ハッピー” みたいな意味だったんですけど、今の僕の中では ”自己実現” が幸せの定義かなと思う。やりたいことがやれるとか、何かしたいことをするということが幸せっていう風に思っています。

就活の時期、僕が岡山というやや田舎に住んでいるからか、周りの人たちは ”とりあえず大手に行く” とか、”とりあえず公務員” になるみたいな決め方の人が結構多くて。

別にそれ自体悪いとは思わないんですけど、自分の人生なのに ”とりあえず” や ”なんとなく” で選択するのはすごい勿体ないなって思う気持ちがあった。」

——そう話してくれたのは、岡山大学に通う四年生、キャリア教育ベンチャーirodasの内定者である植本圭祐さん!最初からビジョンが明確だったわけではなく、正直なところ就活初期は何も考えていない就活生だったと振り返っていました。

私も就活を終えた身だからこそ思いますが、就活生の私には「とりあえずで決めないことは本当に大事だよ!!!」と声を大にして伝えたい。切実に。

皆さんも「自己実現」を大事にしている方の就活経験談は気になりますよね?

自身のビジョン実現に近づくための就活をしていたと聞いたので、これから植本圭祐さんの就活マインドに迫っていきたいと思います。わーい!

「関わる人を幸せにしたい」

——圭祐さんはどんなビジョンを持って就活をしていたんですか?

植本:関わる人を幸せにすることが自分のビジョンでした。

——素敵…!どういった経験からそのビジョンができていったんですか?

植本:小学校2年生のとき両親が離婚したことが全部のきっかけで、関わる人を幸せにしたいって思うようになったかな。

植本:例えば僕はなんかこう学校とかで友達と遊んで楽しかったけど、家帰ったらすごいギスギスした雰囲気になっていた。そのときに、果たして僕は幸せだったのかっていうとまた違ったなっていう。

僕だけが幸せだったらいいやっていう考え方じゃなくて、僕と関わる人たちも幸せじゃないと自分は幸せを感じにくいんだなっていうことに気づきました。

自分らしい就活とは?

——自分の周りも幸せに巻き込んでいけるようなスタンスかっこいいなあ。それを仕事にしたいと思ったんですね!

ただ、就活となると「企業に合わせなきゃ」とか「ガクチカがない」とか色々考えてしまうこともありますよね。

そんな幸せを作っていくというビジョンのために、どんなマインドで就活をしていたんですか?

植本:そうですね、自分らしく就活をするために僕が大切にしていたことは二つあります。

一つ目は「自分で決める覚悟」です。何か不安な時ってよくわからないものに頼りたくなる気持ちはめっちゃわかるし、僕もそうだったんですけど。

「自分なりにベストを尽くしたからな、未熟だったけど仕方ないな」って思えるほうが前を向いて、次の行動を踏めるのでやっぱり「自分で決める」というところは、生活においてもその先においても結構大事なとこなんだなっていう風に意識していました。

自分の選択に覚悟を持つってことですね!

二つ目は「ひたすら思考すること」かなと思います。

就活という範囲で、比喩的な言い方をすると、「どんな山を目指すのか」っていうところと、「どんなルートで登りたいのか」っていうところを考える必要があると思うんですよね。

その「Why」と「How」の部分について自分が100%納得できるようにめちゃめちゃ言語化するのが重要なのかなと思います。

就活でぶつかった壁と乗り越え方

——就活に対する姿勢から伝わってくるひたむきさ、すごいです…!実際にはどのような就活の壁にぶつかったんですか?

植本:非常に大量にありまして。(笑)特にさっきお答えした二つ目の部分。「Why」とか「How」を具体的に言語化するっていうのがもうめちゃめちゃ難しかった。

なんとなく頭にはあるけど、それ相手に伝わる解像度にして面接官に伝えるというのがすごく難しかったですね。

——めっちゃ共感します…!頭の中にある考えを相手に伝わる言葉に変換するのって難しいですよね。具体的にはどういった点に難しさを感じましたか?

植本:どうしてもやっぱり大学生目線での理想みたいなところを話しちゃうんですよね。でも面接官の方はビジネス視点で話をしてくれるので、噛み合わないところが結構あったなって自分の中で感じています。

植本:「それは何でかな」って考えた時、会社がやっていることベースで自分がしたいことをあわせるみたいないう感じで話していたところが自分の中で何か良くなかったというか原因なのかなと思っていて。

——確かに企業に合わせてしまうってことは誰しも一度は経験している気がします…。その壁はどのように乗り越えていったんですか?

植本そうですね、自分がしたいことや夢がベースにあって、その先に何か会社の実現したいWhyやHowがあるんだみたいな意識で考えていくところが自分の中で結構大切だったなって感じますね。

Whyを追求することがHowを選択するときの質に繋がるんですね!

植本:あとはもう死ぬほどコミットするにつきるかなっていうところがあって、何かGoogleドキュメントに8枚ぐらいドラァって想いを書きまくりました。(笑)

こんな感じですごい勢いで「成し遂げたいこと」とか「原体験」とかを言語化していたので、ある程度時間と覚悟も必要かなっていう感じはしてます。

——自分の周りの人を幸せにするために、そして自分自身の幸せに近づくためにストイックに自分と向き合ってきた植本さん。お話を聞いていて、直観と具体化の二つを両立して大切にされている方なのかなという印象を持ちました。

幸せだなと感じる部分を割と感覚的に捉えていて、かつその直観の深掘りと言語化は徹底的にされてきたんだなあ、と思いました!

のびのびしてて楽しそう…!

就活生の方と話していると、よく「これまで直観で物事を決めてきたから、就活での選択に不安があるんです…。」という声を聞くのですが、とことん深掘りしたら大切な価値観や自分にとっての幸せが見つかるのかも。

「自分で決めること」と「思考し続けること」の2点が自分らしい就活につながるのかなと思いました!

取材後も「自分らしさや幸せって決して特別なものではないですよね」と、話をしてくれました。

確かに、日常に溶け込んでいて直観に近いところに幸せってあるなぁ。もっと自分の思う「面白い」を自由に選ぶ。

それがきっと自己実現っていう幸せなんだろうな、そんな楽しさに気づかせてもらいました。

ということで。今回気づいたことは就活に限らず大切だなと思うので、自分の幸せを言葉にしながら自己実現していきたいです。

圭祐さん自身が書かれた就活体験記も要チェックです↓

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