「やりたい」「好き」を大切に、自分に素直に生きる|太田啓斗さん

らしさを見るきっかけ
らしさびゅ〜とは

自分らしく生きている方にお話を伺う企画「らしさびゅ~」
自分らしく生きる方から見える世界(view)を知ることができるインタビュー記事です。

第二回目は、大手玩具メーカーを退職し、自社ブランドのアパレル運営や、地域おこしを行っている太田啓斗さんにお話を伺いました。

太田さんは、好きなことをとことん追求するため、カッコいい自分であるために、大手のキャリアを手放し、独立をされたそうです。

実際に、独立をする前と後で人生がどのように変わったのか?どんなきっかけがあったのか?などを伺いました。また、自分らしく生きるためには、「挑戦のハードルを下げること」「味方になってくれる人に目を向けること」が大事だというメッセージも頂いております。

プロフィール

太田啓斗(おおたけいと)

1993年4月生まれ。青山学院大学経営学部を卒業し、大手玩具メーカーに就職。社会人4年目に独立し、現在はアパレルブランドDIN.の運営や福井県勝山市地域おこし協力隊で活動中。福井と東京の2拠点生活をしながら、面白いことを仕掛け続けている。

「やりたいことをやる」「好きなことをやる」自分の気持ちに素直に生きるということ

ー 太田さんにとって、自分らしく生きるとは何ですか?

 僕にとって自分らしく生きるというのは、やりたいことや好きなことをやるということだと思います。やりたいことしかやりたくないし、やらない。少しわがままに聞こえるかもしれませんが、自分の気持ちに素直になることはとても大事だと思っています。でも、やりたいことをやっている中で現れるやりたくないことは、もちろん頑張ります。もともと好きじゃなかったこと(イベント運営周りの泥臭いこと)も、自分で作っているイベントだからこそやれているなと感じますね。

ー 好きで始めたことだからこそ、その過程にある大変さも 受け入れて乗り超えられるんですね。ぜひ、太田さんの「好き」や「やりたい」を教えてください。

 僕は「恐竜」が大好きです。小さい時から恐竜が好きで、当時は「恐竜になりたい」とまで言っていましたね。

 大学時代の就職活動でも、最終的に「恐竜のキャラクターを作りたい」「恐竜で何かしたい」と思い、大手玩具メーカーに就職しました。入社して3年ほどで辞めたのですが、「もったいない」と引き止められるくらいには良いポジションにいたのかなと思います。

 退職後、自分の手で「好きなこと」を生み出したいと思い、今は恐竜をモチーフにしたアパレルブランドを立ち上げて運営したり、恐竜で有名な福井県勝山市で地域おこし協力隊としてサウナのイベントを行ったりしています。

太田さんが運営されているアパレルブランド「DIN.」のホームページ↓

挑戦のハードルを下げる~もやもやしていた時期とそこからの脱却~

ー なんか満たされないなともやもやしていた時期はありましたか?

 ん~、ありましたね。大学時代、就活をしていると、自分で事業をしていたり、長期インターンを積極的にやっている優秀な学生がいて、自分はまだまだだなと比べてしまうことがありました。社会人になっても、自分は大手企業で会社内の仕事をやっているのに、周りには独立したり、自分のやりたいことを好き勝手やっている人がいたりと、自分このままでいいのかなと思うこともありました。あまり大きな声では言いたくないですが、仕事が惰性になっていることもあったんじゃないかなと思います。

ー自分の「好き」を大事に入社されたのに、少しびっくりしました。

 そうですよね。

おそらく、就活時にスタートアップやベンチャーに入らなかった理由の一つに承認欲求があると思います。どこかで「大きい会社に入ったら周りから認められる」と思っていたんだろうなと。「自分で作りたい」という点で、スタートアップやベンチャーにも興味はあったのですが、その点には目をつぶっていたのかもしれません。とはいえ、3年間でいろいろな仕事をさせてもらい、自分にとって重要な糧となる、貴重な時間を過ごせたかなと思っています。

ー自分の心の声に素直になることが大事そうですね。大手企業を辞めて独立するに至った背景を教えてください。

 独立の覚悟を決められた大きな理由の一つは「挑戦のハードルを下げられる」ということでした。ここで挑戦しておけば、今後の人生もいろいろな挑戦ができると考えたんです。人はやったことのないことに不安を覚えます。だから、「独立」とか「大手のキャリアを捨てる」ことに対して、なかなか踏み切れないのかなと思いました。「好きなことをやりたい」「やりたいことをやりたい」そう考えたとき、社会人4年目のタイミングで独立という挑戦ができれば、その後の人生でもいろいろな挑戦をしていけるんじゃないかと思ったので、思い切って決断することができましたね。

ー「挑戦のハードルを下げる」ってすごく大事ですね。独立という決断はかなり勇気がいると思うのですが、他にもきっかけなどありましたか?

 その時住んでいたシェアハウスの影響も大きいと思います。住んでいる仲間が年齢関係なく好きなことに挑戦していたので、自分自身も好きなことをやろうという気持ちになったんだと思います。また、ある時シェアハウス内でワークショップをやったのですが、そのワークショップで「自分自身に、他人の視点を気にする傾向がある」ということに気づき、「スタートアップではなく大手企業を選び、それで承認欲求を満たしていること」に対してダサいなと思いました。また、ワークショップを通して、好きなことを好きって表現したり、できないことはできない、わからないことはわからないと素直に言えるようになったことで、自分の心の中にある気持ちに素直に生きられるようになったんだと思います。

 他に意識していた小さなきっかけとしては、「昇進するのに8年くらいかかりそうで、遅いなと思った」「人工知能(AI)に取って代わられるという話が出てきた時期で、自分で何かを生み出せるようになる必要があると感じた」といった焦りもあったり、「太田啓斗本人を見てほしい」という自分の手で何かを生み出し、それを評価してほしいという気持ちがありました。

100%やりたいことにコミットしている独立後の今

ー独立してみて、どんな変化がありましたか?

 自分のやりたいことを100%やっているため、周りの人と比べることも少なくなり、目の前の仕事を頑張っていることに充実感を感じ、今の自分に満足できるようになりました。まだまだ、たくさんの利益を上げたり、大きな影響を与えられているわけではありませんが、自分の想いに共感してくれる人と出会えたり、一緒に何かやれたりしています。

 最近は、サウナ関係の事業も行っているので、サウナ好きの方との出会いが増えてますね。「サウナ」「福井」あたりのキーワードにピンとくる方は、是非TwitterなどからDMをくださると嬉しいです。

サウナ事業のTwitterアカウント

ー弊社にも福井出身のメンバーがいるので声かけておきますね。今後の展望についても少しお聞かせください。

 独立して2年ほど経ちますが、やりたいことをどんどん形にしていけている気がしています。恐竜もサウナもその他仕掛けていることも。これからも、自分の「やりたい」や「好き」を大事に、ありたい姿であり続けるために、自分に発破をかけ続けていこうと思っています。

 自分の気持ちを大事に走り続けた先に「太田啓斗って面白いことをやってるよね」とたくさん言ってもらえるようになれば、それほど嬉しい評価はないかなと思っています。

ー太田さんの今後の活動が楽しみですね。

さいごに

ーでは、最後に自分らしく生きられずに悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。

 伝えたいことは2つです。

 1つ目は、既に出てきている「挑戦」です。挑戦し続けることで見えてくる世界があります。挑戦したことがないと、勇気がいると思いますが、ぜひ一歩を踏み出してみてください。その後の人生の挑戦のハードルが下がり、自分の想いから目をそらすことなく、想いを形にしながら自分らしく生きられるようになると思います。

 2つ目は、2:8の法則です。何か挑戦しようとすると8割の人は反対してきます。しかし、反対する人がいたとしても、自分の意志を貫き通してみてください。2割の人はちゃんと応援してくれます。この応援してくれる2割の人に胸を張れる選択をするといいと思います。あーだこーだ言ってくる8割の人に関しては、自分のアクションの成果でいつかぎゃふんと言わせるという気持ちで、逆にモチベーションに変換すると良いと思います。

 いろいろお伝えしましたが、やっぱり自分の「やりたい」「好き」を大事にしてほしいですね。

ー太田さんの芯の通った生き方、すごく勉強になりました。DIN.(太田さんのブランド)のTシャツを着て、自分のやりたいことや好きなことを意識して日々の生活を送りたいなと思いました。本日はありがとうございました。

まとめ

いかがでしたか?

太田さんは、周りの目を気にした選択ではなく、ご自身の「やりたい」や「好き」を大事に、挑戦していくことで、自分らしく生きられているようです。

そんな太田さんがやられているアパレルブランドDIN.は、まさに太田さんの生き方を反映した存在なんだなと感じました。

「自分の好きなものを、好きと誇れるようになってほしい」との想いが込められているDIN.のECショップ

DIN. powered by BASE
DIN.という恐竜をモチーフとした刺繍のアパレルブランドのECサイトです。商品の一覧から購入いただけます。ボディや刺繍デザインのカスタマイズも可能です。

この記事が、あなたにとっての「らしさのきっかけ」になりますように。

ではまた、次回の記事でお会いしましょう。

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