今自分がしている選択って、果たして自分が向かいたい場所に向かうための選択なのかな。
もしかしたら無意識のうちに「しなきゃいけない」に流されていたりするのかな。
例えば、就職してイキイキ働いている人は6%しかいないと言われますが、それでもあなたは就職したいと思いますか?
もしかしたら「大学3年生だし、そろそろ就活そろそろ始めなきゃ」と思って周りに合わせてしまっているのではないでしょうか。
大学卒業後の選択肢は、海外留学もあれば、起業もある。旅をしてもいいし、バイトでもいい。再度違う学校に入りなおしたり、幼い頃夢だった女優を目指してオーディションをうけてもいいし、もちろん就職してもいい。
他にもたくさんあると思いますが、そんなたくさんの選択肢がある中で、あなたはなぜその選択をするのでしょう。
——改めて考えると選択肢が無限にあって、今、自分にとっていい選択ができているのか…。
大河:例えば「3年の夏になったからインターン行かなきゃ」っていうのは向かわされているよね?
まず大切なのは、向かわされている先に向かうことではなく、「自分」の向かいたい先に向かうこと。向かわされてる先に向かうことは、誰かにとっての正解であって、あなたにとっての正解になるかどうかはわからない。
また、その向かいたい先に向かい続けられるかどうかも同時に大事だと思っていて。
日々の、忙しさや挑戦している中での大きな壁にぶち当たることによって、段々とビジョンや向かいたい先を見失ってしまうことがある。
もちろん向かいたい先は変わってもいいけど、それよりも「今、自分は向かいたい先に向かっているのか」を問うことが大事だと思う。
——確かに、「自分の向かいたい先はどこか」を問い、そこに向かい続けられれば、自分の幸せに近づけるような気がします…!
教員家系で育ち、元々は教員志望だった小峠大河さん。
そんな大河さんはどのように自分の向かいたい先を見つけたのか、志に込められた想いとは何なのか、これから紐解いていきたいと思います!
自分の向かいたい先を見つける方法
——就活生にとって「向かいたい先」を見つけることは難しいんじゃないかなと思ったりもするのですが、何かポイントはありますか?
大河:ポイントは2つあって、1つ目は「知識を増やすこと」。
矛盾するようだけど、向かいたい先を見つけようとしてもそれはすぐには見つからないと思っています。
なぜやりたいことやビジョンが見つからないのかというと、そもそもやりたいことを思いつくことのできるだけの知識や経験がないから。
だからこそ、やりたいことを見つけるために、シンプルに世の中の色々なことを見て、知って、経験して、知識を増やしましょうということを伝えたいです!
2つ目は「固定観念に縛られないというマインドを持つこと」
自己分析をしていると、周りからたくさんのアドバイスをもらうと思います。また、そこにはそれぞれの人の考える”正解”が伝えられると思います。
それはイチ参考として聞くことは大事だけど、全てを聞かなくていいと思っていて。誰かの”正解”は誰かの”正解”でしかなく、世間の常識やとか固定概念一般的な考え方にとらわれてしまうと、自分の向かいたい先が見えなくなってしまいますから。
なので、すぐに見つからなくても、誰かの”正解”に縛られることなく「あなた」が向かいたい先はどこなのかを考えるのが大事です!
志を見つけた経緯
——確かに2点とも自分に向き合う上で大切だなと思いました!
小峠さん自身の「向かいたい先に向かい続けられる人を増やしたい」という志はどのようにして見つけられたんですか?
大河:私は大学時代に、旅やビジネス、ボランティアなどさまざまなことにチャレンジしていたのですが、よく言われたのが「俺もやってみたい」というような言葉でした。
「やりたいならやればいいじゃん」とも思ったけど、それができない人がたくさんいた。
それは、一歩踏み出す勇気がなかったことも理由の一つとしてあげられるけど、同時に、固定概念に縛られ、世の中の”正解”に当てはまってなければいけない(大学3年生なんだから就職活動しなきゃいけない、というような)と思ってしまうことで、自分の向かいたい先ではなく、向かわされている先に向かっているということが原因の一つだと思いました。
また、向かいたい先を見つけて向かい始めたはずの仲間が、それを忘れ、なんとなく会社から与えられた仕事のために働いているように感じることも多かったんです。
そんな中で「どんな影響を与えたいか」を考えたときに
カナダでハッピーなことを常に選択する生き方をしているヒッピーに出会うなど、色々な経験が積み重なった結果「向かわされる先ではなく、向かいたい先に向かい続けてほしい」と思うようになったんですよね。
自分らしくいられなかった時の乗り越え方
——お話を聞いていて、常に自分の向かいたい先に近づくための選択をされてきたんだなと感じたのですが、それができなかった時はありましたか?
大河:それはいっぱいあって、今もそう。だから常に向き合い続けるべきものだと思っています。
向かいたい先は、「学生時代」と「今」と「10年後」で変わってくると思うし、ブラッシュアップし続けていくべきものだと思っていて、常に仮決めの状態なんじゃないかなと思っています。
また、「今はまっすぐ向かいたい先に向かってるな」と思える時もあれば、「あ〜なんか回り道してるな」と感じることもある。
正直、独立したばっかりの時は「やばい、どうしよう」と思っていたし、2ヶ月経ってから「めちゃくちゃ向かえているな」と思えたけど、今は「改めてどうなんだろう」と思ったりもしています。
そんな感じで右往左往しながら進んでいくから、向かえていないことは決してダメじゃない。そんな自分も受け入れて、考えることを愉しむのが大事なんじゃないですかね。
自分自身に真面目になること
——自分のハッピーに向き合い、自分の選択を大事にされているところが素敵です…!そんな小峠さんにとって「自分らしさ」とは何でしょうか?
大河:自分自身に真面目になることかな!
生きる目的は「幸せになること」だと思っているから、
“自分が幸せになることに対して真面目に考えること” が自分らしく生きることか、と。
「自分らしさ」と聞くと、”オリジナリティ” とか “個性” とかいう言葉を連想する人もいるかもしれないし、「他の人と一緒でいいのかな?」とも思うかもしれない。
だけど、たとえ周りと同じだとしてもその人自身がハッピーならそれで良くて、反対に自分がかなり少数派の意見を持っていたとしても、自分がハッピーならそれを大事にすべき。
「あなたにとってのハッピーは何なのか?」を問うことが大事です!
——この記事を読んでくださった方の向かいたい先はどんなところなんだろう。
きっと人それぞれの世界を思い描いているんだろうなと思うと、本当に素敵。
私自身もインタビューをさせてもらってから、「その選択をした先に何を描きたいか」についてよく考えるようになりましたった。
例えるのであれば、人生は、自由に行き先を思い描くことができる地図であり、
自分の向かいたい先までの道のりを自分で選択しながら進んでいく航海なのだと思います。
ときどき「この選択でよかったのかな」と足を止めそうになることもあるけれど、迷いながらもそんな旅のような人生を愉しんでいきたいと思いました。
自分の向かいたい先に向かい続ける、このマインドを大切にして、自分の人生を謳歌する人たちが増えますように。
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